事業成果報告書
別添資料
資格枠組のレベル定義
資格枠組のレベル定義(レベルディスクリプター)PDFダウンロード
資格枠組のレベル定義(レベルディスクリプター)[英訳]PDFダウンロード
資格枠組のレベル定義(概要)PDFダウンロード
資格枠組のレベル定義(概要)[英訳]PDFダウンロード
学修成果指標
学修成果指標(美容分野-美容師職種)PDFダウンロード
学修成果指標(ゲーム・CG分野-ゲームクリエイター職種)PDFダウンロード
学修成果指標(動物分野-認定動物看護師職種)PDFダウンロード
学修成果指標(土木・建築分野-土木施工管理職種)PDFダウンロード
事業成果報告書
事業の概要
事業のテーマ
学修成果の測定に向けた職業分野別コンピテンシー体系の研究
事業実施期間
令和元年6月22日から令和2年3月13日まで
実施の概要
国際的な質保証動向に即したフレームワークを持ち、かつ、わかりやすい「学修成果」を示すことに活用できる「職業コンピテンシーの体系化」を進めた。
また、 平成30年度事業で作成した「資格枠組のレベル定義」の可視化、英訳、および、分野ごと「学修成果指標」の可視化等の取組を通じて、国際シンポジウムの実施等、普及につなげる試みを行った。
また、作成した可視化ツールを使った学修成果測定試行およびその結果の検証を行った。
実施した事業内容の説明
事業実施の成果
前年度事業では「資格枠組のレベル定義」と分野ごとの「学修成果指標」を作成した。
本年度事業では、「資格枠組のレベル定義」の改善および英訳を行い、それらを活用した国際シンポジウムの実施を通じて、普及・促進および海外の取組の周知を図った。
また、前年度事業で作成した「学修成果指標」をもとにして、その可視化ツールとして位置付けられる「学修成果測定シート」を作成し、分野ごとに、専門学校および企業等を対象にした学修成果測定試行を実施した。
その結果、学修成果測定シートそのものの役立ちを確かめるとともに、学修成果指標で設定したレベルが「資格枠組のレベル定義」と矛盾しないことを確認した。
さらに、「資格枠組のレベル定義」と整合する「学修成果指標」の作成方法、「学修成果測定シート」等の可視化ツールの作成方法、および、その適用方法等に関する手引きをとりまとめた。
具体的な実施内容
資格枠組のレベル定義の改善・英訳等
前年度事業で作成した「資格枠組のレベル定義」を見直し、国際的な普及の礎とするために英訳した。
また、分野ごとの「学修成果指標」についても、前年度に実施したアンケート調査の結果も踏まえ、各分科会における議論の上、改善した。
国際シンポジウムの実施
高等教育質保証全般において求められている「学修成果」およびその成果を資格枠組に関連付け、NQF(国家資格枠組)がある諸外国における質保証の情報の共有を目的とした国際シンポジウムを、「QAPHE国際シンポジウム2019-専門職高等教育の質保証と資格枠組-」と題して、
令和元年11月26日(火)にハリウッド大学院大学
において実施した(図はそのプログラム)。
国際シンポジウムは関係者を含めて50名弱の参加規模で実施され、パネルディスカッションを含め、資格枠組と学修成果、質保証に関わる活発な情報交換が行われた。アンケート結果からも参加者の満足感が読み取れる結果となった。
学修成果指標の可視化
前年度事業で作成し、本年度事業で改善した「学修成果指標」を基にして、学修成果測定現場で活用することを目的として、分野ごとに「学修成果測定シート」を作成した。
学修成果測定試行
資格枠組のレベル定義との整合性の観点から、学修成果指標の適切性を検証することを目的とした学修成果測定試行を、各分野の専門学校・協力企業を対象として実施した(図は試行の実施領域)。
測定結果はスコア化され、その集計結果をチャート化する方法で行った。
その結果、
・学修成果測定指標のレベル設定は概ね、資格枠組のレベル定義に沿ったものになっている
・学校における評価よりも、企業等における評価のほうが厳しめである
・自己評価の場合、自身をより良く評価する傾向がある
などの知見を得ることができた。
とりまとめ
本事業の結びとして、2年間の事業で得られた成果を基に、「資格枠組のレベル定義」からスタートして、分野・職種ごとの「学修成果指標」を作成し、それを基に「学修成果測定シート」などの可視化ツールを用いて、具体的に学修成果を測定するまでのプロセスを手引きとしてとりまとめた。
事業終了後の方針について
本事業の最大の成果は、国際通用性のある「資格枠組のレベル定義」を作成したことにある。
今後は、この定義を頂点とした学修成果測定に関わる諸活動を進めていきたい。
学修成果を可視化する試みは数多くなされているが、いずれも、個別の事例であり、かつ、その議論は方法論に偏ったものとなりがちである。
最も大切なことは、成果を説明する根拠であり、その根拠が明確でなければ、社会に通用させることは難しい。
その点、国際通用性のある「根拠」を示したという意味において、本事業成果を広げることは、わが国の職業教育にとって意義深いものになると考えている。
さしあたって、次年度以降、統一的に本定義を適用した情報共有の仕組みを構築して、分野ごとに成果をあげるベストプラクティスの蓄積に取り掛かり、すそ野を広げる礎を築いていきたい。
事業のスケジュール
令和元年度に実施した事業スケジュール
計画全体の事業スケジュール
平成30年度
1.「資格枠組みのレベルの定義(レベルディスクリプター)」およびその概要の作成
2.分野ごと・レベルごとの「学修成果指標」の作成
3.「学修成果指標」の適切性を検証するための調査
4.コンピテンシーディクショナリーの作成
令和元年度
1.「資格枠組のレベル定義(レベルディスクリプター)」の改善・英訳、分野ごと「学修成果指標」の改善・可視化
2.学修成果測定試行
3.国際シンポジウムの実施
4.学修成果測定手引作成
事業実施体制
事業実施者の構成
事業実施協力機関等
名称【研究委員会】
その他下部組織等
名称【美容分科会】
名称【ゲーム・CG分科会】
名称【動物分科会】
名称【土木・建築分科会】