事業の概要

事業のテーマ

学校評価の充実等を目的とした資格枠組の共有化・職業分野別展開とその有用性の検証

事業の目的

本事業は、「資格枠組のレベル定義」を頂点としたコンピテンシー体系を、産業界、専門職高等教育機関、高等学校等と共有し、各職業分野で求められている学修成果の測定に用いる仕組みについて研究することを目的としている。

実施の取組概要

いくつかの職業分野を事例として、人材ニーズをもつ産業界と人材供給源となる専門学校間において先行的に活用し、将来的には学修成果の測定のみならず、就職した後の職業能力の判定などに用いることにより、資格枠組の有用性を検証する。

本年度事業では、そのための第一段階として、専修学校(養成施設等)と産業界(国家試験合格者を雇用する業界等)、高等学校との間で活用されていくことを目指し、将来的に、職業分野に依存することなくその活用を広げていくスキームの構築を目指す。

職業分野としては、「美容」、「ゲーム・CG」、「動物」、「土木・建築」の4分野を対象とする。

2年目の事業では、1年目のスキームの国際通用性の検証を目的とした海外展開を進めるとともに、学校(学科)単位の学修成果評価の方法を検討する。

最終年度では、職業分野ごとに代表校を選定し、学校(学科)ごとの「学修成果評価」を試行し、産業界、高等学校等(海外の主体も含む)のステークホルダーによるアセスメントを実施して、3年間の事業成果とその発展可能性について検証する。

コンピテンシー事業の全体計画

事業内容の説明

事業実施の成果目標

令和2年度の成果目標

令和2年度事業は3年計画の初年度として、産業界、専門職高等教育機関、高等学校が「資格枠組のレベル定義」を共有し、かつ、これをそれぞれの立場で活用する仕組みの原型を構築する。この仕組みの構築を目標として、本事業では大きく次の5つの取組を進める。

  1. 学修成果指標の充実
    令和元年度文部科学省委託事業(以下「令和元年度事業」)で策定した「資格枠組のレベル定義」および「(分野-職種ごと)学修成果指標」について、同事業で実施した学修成果測定試行の結果、同様の取組(ルーブリックやカリキュラムマップ)調査結果等をもとに、レベル設定や記述内容の改善を図る。
    続いて、「資格枠組のレベル定義」について、海外普及を図ることを目的として、中国語、韓国語、ASEAN諸国語(1か国)に翻訳する(英語には令和元年度事業で翻訳済みであるため、令和2年度事業では変化のあった部分についてのみ翻訳)。
  2. 学修成果情報共有システムに対するニーズ調査
    このシステムは、よい人材を獲得したい産業界、産業界が必要とする人材を育成しようとする専門職高等教育機関、よい教育機関に人材を送り出したい高等学校、これらが、「資格枠組のレベル定義」にしたがった共通の尺度で学修成果を測定し、その結果を共有することによって、互いにメリットをもたらすことを狙ったものである。
    この仕組みの実現に向けて、「資格枠組のレベル定義」という共通の尺度を参照することを前提として、このシステムに対するそれぞれのニーズを詳細にとらえるための調査を実施する。
  3. 学修成果情報共有システムのプロトタイプ作成
    上記の結果を参照して、学修成果情報共有システムの要件定義および設計を行い、その結果に基づいてプロトタイプを作成する。
    プロトタイプはOSS(オープン・ソース・ソフトウェア)のポートフォリオシステムの上に作成する予定である。
  4. プロトタイプの試用
    プロトタイプを試用する。
    試用は、本事業において組織する4つの分科会を構成する分野、すなわち「美容」、「ゲーム・CG」、「動物」、「土木・建築」で適宜行う。
    今回は、まず、専門学校の学生、教員に試用してもらい、プロトタイプがニーズに合っているかを確かめるとともに、合っていないとしたらどのような点か、などの問題・課題を抽出する。
  5. 普及セミナー実施
    本事業全体の趣旨、「資格枠組のレベル定義」の内容(翻訳後のものも含めて)、ニーズ調査の結果、プロトタイプの操作方法と事例など、本事業成果を紹介し、本事業の取組に理解をいただくことを目的とした普及セミナーを実施する。

学修成果情報共有システムのイメージ

学修成果情報共有システムのイメージ

事業実施に伴うアウトプット(成果物)

本事業全体の流れと成果物

▼資格枠組のレベル定義など

ア 資格枠組のレベル定義(レベルディスクリプター)2020年度版
日本語、英語、中国語、韓国語、ベトナム語
イ 資格枠組のレベル定義(概要)2020年度版
日本語、英語、中国語、韓国語、ベトナム語
ウ (職業分野-職種ごと)学修成果指標 2020年度版
美容分野-美容師、ゲーム・CG分野-ゲームクリエイター、    動物分野-認定動物看護師、土木・建築分野-土木施工管理

▼Webサイト

エ 学修成果情報共有システム ver.1
産業界、専門職高等教育機関、高等学校が、資格枠組のレベル定義 を常時参照しながら人材情報を共有するシステム。

▼報告書類

オ ニーズ調査報告書
学修成果情報共有の仕組みに対する、主に、産業界、高等学校のニーズ調査の結果に関する報告書。
カ 学修成果情報共有システム ver.1 取扱説明書
エのシステムの操作方法等を説明する、マニュアルに相当するドキュメント。
キ 事業成果報告書
ア~ウおよびオ、カの内容、試用結果の概略、普及セミナーについて、本事業の趣旨や目的に沿ってとりまとめた報告書。