事業の概要
事業のテーマ
専門職高等教育機関におけるマネジメント・ディベロップメント(MD)プログラム開発
事業の概要
職業実践専門課程を有する専門学校等の専門職高等教育機関の教職員・運営関係者を対象としたマネジメント・ディベロップメント(MD)プログラムを開発する。
本年度は、専門職高等教育機関を対象としたニーズ調査を実施し、その調査結果を踏まえた60時間のMDプログラムを開発・実施する。この取組を通じて、専門職高等教育機関の教職員・運営関係者のマネジメント能力の向上を実現し、多様な学修者に対応できる能力を身につけ、専門職高等教育機関として発展する術を身につけさせる。
事業実施の成果目標
専門職高等教育機関に緊急に問われているのはマネジメント能力である。すなわち、経営資源(人的・物的資源、資金、情報など)を調達し、かつ、その資源を教育・学修に有効に活用する力が求められている。そのような力のある機関が、高い教育研究水準を維持・向上できる。
本事業は、以上のような背景認識の下、専門職高等教育機関の教職員・運営関係者を対象として、マネジメント能力の向上を図る学修プログラムを開発することにある。
成果目標を達成するための具体的な方法
1.ニーズ調査
教職員・関係者のマネジメント能力の向上に関するニーズを、専門職高等教育機関に対するアンケート調査によって明らかにする。アンケートは、主として、職業実践専門課程を有する専門学校に対して実施する。
主なアンケート項目として次の7つの区分を考えている。
(1)(専門職高等教育機関に関する)基本的経営・運営
(2)学校運営関連
(3)学修者支援関連
(4)授業運営関連
(5)研修企画関連
(6)職実認定申請を通じた分析
(7)その他
2.カリキュラム・シラバス等の作成
ニーズ調査の結果をベースとして、60時間の学修プログラムを構築し、科目、カリキュラム、シラバス、コマシラバス、教材、修得レポート課題等を作成する。
なお、初年度は、「高等教育管理士(マネジメント・ディベロップメント基礎)講座」とするため、必須の科目を中心にカリキュラム・シラバス等を作成する。
3.講座の実施
カリキュラム・シラバスの枠組に従った講座を実施する。講師はその科目に適した人材を配する。受講者は、専門職高等教育機関に幅広く呼び掛けて募り、オンライン受講も可能とする。定員は、学修の質を維持できるように、20名とする。
4.検証
講座の実施後、受講者および講師に対するアンケートやヒアリング、専門職高等教育機関の経営・運営者に対するヒアリング等を企画・実施し、実施した履修証明プログラムがマネジメント能力の向上に資するものであったかどうかについて検証する。
事業終了後の方針
本事業成果により、従来のFD・SDよりマネジメントレベルに向けて一歩進んだMDプログラムが完成する。この成果を普及させるためには、オンライン学修システムにゲストアカウントを作成して学修の動機づけをしたり、普及・促進セミナーを開催したりするなどの方策が有効であると考えている。