専門学校第三者評価基準
専修学校の専門課程(専門学校)は、高等学校卒業者の進学先として、大学に次いで二番目に大きな進学先となっています。専門学校は、実践的な職業教育を行う教育機関として、わが国の高等教育の重要な一翼を担ってきました。近年、職業教育の重要性が強調されており、欧米はじめ世界各国が、高等職業教育の改革に積極的に取り組んでいます。高等教育改革の中で、第三者による質保証(評価)は、必要不可欠なテーマとなっています。
大学(大学院を含む)、専門職大学院、短期大学および高等専門学校には、学校教育法に基づいて認証評価を定期的に受審することが義務づけられています。高等教育機関は、その教育研究等の水準の維持および向上を図るために、第三者機関の評価を定期的に受けることが国際的な流れとなっています。わが国の専修学校では、自己評価が義務づけられてはいますが、第三者評価については、喫緊の検討課題です。
企業等との密接な連携を通じて、より実践的な職業教育の質の確保に組織的に取り組む専修学校の専門課程を文部科学大臣が認定する「職業実践専門課程」が、平成26年度から発足しました。
しかしながら、専修学校専門課程(専門学校)は、教育の質が制度上担保されていないこともあり、必ずしも適切な社会的評価を得られていないのが現状です。
平成26年度から発足した職業実践専門課程の第三者評価制度についても、「専修学校の質の保証・向上に関する調査研究協力者会議(文部科学省生涯学習政策局)」で議論が進められています。
一般社団法人専門職高等教育質保証機構は、当初、一般社団法人ビューティビジネス評価機構として、文部科学大臣から専門職大学院のうちビューティビジネス分野の認証評価を行う認証評価機関として認証されました(2012年7月31日)。
平成24年度には、ハリウッド大学院大学(ビューティビジネス研究科ビューティビジネス専攻)の専門分野別認証評価を実施し、評価結果を公表しました(2013年4月5日)。
専門学校教育の評価・質保証事業への展開をめざして、機構は、法人名を変更(2014年9月24日)し、専修学校職業実践専門課程第三者評価の試行(以下「試行的評価」とよびます。)を実施しました。
この試行的評価を通じて、専門学校の第三者評価を実施する上での問題点・課題を洗い出した上で、本格的実施を開始します。