教育実践分野
評価基準要綱は、専門職大学院の一分野である教育実践大学院の教育研究、組織運営ならびに施設設備(以下「教育研究活動等」とよびます。)の状況に関する評価について、評価の目的・性格、評価基準および評価方法を示したものです。このうち評価基準は、専門職大学院設置基準に規定されている内容を踏まえて設定されており、八つの基準から構成されています。
各基準には、教育実践大学院の教育研究活動等が評価基準に適合している旨の認定をする際に、教育実践大学院の目的に照らして教育研究活動等の状況を多面的に分析するための内容が記載されています。基準ごとに、その内容に基づいて教育研究活動等の状況を分析するための「基本的な観点」が設定されています。評価を受ける大学院には、全ての基本的な観点に係る状況について自己評価することが求められます。専門職高等教育質保証機構(認証評価機関)においては、自己評価の結果を受けて、基準を満たしているか、優れた点や改善を要する点があるか、などの評価を行います。基準を満たしているかどうかの判断は、基本的な観点の分析状況を総合した上で、基準ごとに行われます。
評価を実施するにあたっては、教育実践大学院の個性や特徴が十分発揮できるように、大学院が有する「目的」を踏まえて行われることが重要です。したがって、八つの基準および基準ごとの基本的な観点の多くは、大学院が自ら定めた「目的」を踏まえつつ評価が行われることを前提として、それが可能となるような構成・内容に留意してあります。
この評価基準要綱のほかに、評価の詳細な手順等を示すものとして、大学院が自己評価を行うにあたっての実施要項『自己評価実施要項』や、専門職高等教育質保証機構の評価担当者が評価を行うにあたって用いる手引書『評価実施手引書』も作成してあります。