2017(平成29)年度

アリアーレビューティー専門学校における、2017(平成29)年度の評価結果を示します。

2017(平成29)年度に実施した第三者評価の評価結果について

一般社団法人専門職高等教育質保証機構は、2017年8月末にアリアーレビューティー専門学校から提出された自己評価書について、評価委員会において、書面調査及び訪問調査を行い、評価結果(案)を取りまとめた後、対象専門学校へ通知し、意見の申立て手続きを経て確定したものです。

2017(平成29)年度評価結果

アリアーレビューティー専門学校に対し、「基準を満たしている」と評価しました。

評価報告書

アリアーレビューティー専門学校評価報告書(PDF)

第三者評価を受審して(各校の責任者に聞きました)

池山校長


池山校長

受審したきっかけはどのようなものでしたか?

本校では、平成26年より文科省「職業実践専門課程」の指針に基づいた教育および経営の質向上、学校運営の改善に取り組んでいます。
その甲斐もあって、平成29年2月に認定を受けることができました。

認定を目指す中で、新たな高等職業教育機関の新設の話題も上がり、いずれにしても自己評価・学校関係者評価にとどまらず、学校から独立した第三者による評価こそが大事ではないかと検討しておりました。

貴校では第三者評価への機運が高まっていましたか?

平成29年2月8日、大阪にて開催された私立専門学校等評価研究機構主催の「職業実践専門課程」第三者評価フォーラムに参加した際、理容・美容分野に関する受審先として貴機構のことを知りました。
そのすぐ後、平成29年2月24日に文部科学省で開催された貴機構主催の質保証・向上シンポジウムに参加しました。

川口先生をはじめ、江島先生、パネルディスカッションの皆さま、文科省白鳥室長の話を拝聴し、第三者受審の必要性が我々にとって確かなものになりました。
そういう経緯もあって、平成29年3月23日、名古屋での自己評価実務セミナーに参加しました。

自己評価書の作成は大変でしたか?

小規模校の私たちにとってこの作業はとても大変でした。

通常業務が終了してから作成するので終電近くになったり、土曜日・日曜日返上での仕事になったりしました。

しかし、学校の特徴や目的・目標、基準(1~5)ごとの自己評価を作成するのは、自分たちの取り組みを改めて確認・歯止めをすることでした。
見直すにはとても良い機会だと感じながら作成しました。

また、学校経営・学校運営の見方・考え方という面で、第三者からの評価項目なので、とても新鮮で、参考になりました。

訪問調査への準備はいかがでしたか?

自己評価書から、より掘り下げた質問書(訪問調査ワークシート)をいただきましたが、確認事項が思ったより多くあり、自己評価書の内容に乏しい部分があった点を反省しました。

また、授業評価アンケートに対する分析結果も求められ、再度見直し作業をし、要因解析をしました。
これにも時間がかかりましたが、機構側からたずねられたことによって、自分たちの現状分析に「甘さ」があることに気づき、勉強になりました。

第三者評価報告書を受け取ったときの印象はいかがでしたか?

トヨタ方式ではありませんが「カイゼン」の準備ができたと思いました。

「しなければならない」ことが明確になり、また、役員を含めて全教職員が短期・中期・長期的に取り組むべき内容の細分化ができたと思います。
1年かけて現状を再確認し、その報告書をいただいた達成感みたいなものも感情的にはありました。

また、職業実践専門課程からの学校評価ガイドラインも4年かかりましたが、一つの体制が構築できたと思いました。

今後の内部質保証に対する決意をお聞かせください。

スタートラインには立ちましたが、これから報告書の内容を我々がきちんと向き合うかが当然大事ですし、それが無ければ「明日はない」と思っております。

すでに職員室内では基準・観点ごとに役割体制を決め、カイゼンに努めています。
人の考えを受け入れることができるか、自分が変わらないと変われないと思っています。

今後受審する学校に伝えたいことはありますか?

私たちは「できているから」「自信があるから」受審したというよりも、自らをよしとせず「できていないから」受審した面が大きいです。
携帯・パソコンだけでなく、教育も毎日動いています。周りが変わっているから変わるしかないですから。

説明会等で話を聞くと「大変だ」とか「教職員への負担になり、ついてこないのでは?」と思うかもしれません。

でも、第三者評価は、いかに仕事をやりやすくするか、負担を減らすかのアイデアを知ることにもつながります。
新しい仕事が加わるわけではないと思ってください。

新しいことを面倒に感じ、慣れたやり方にこだわり続けている方が教職員の負担増だと思います。
ぜひ、取り組んでみてほしいと思います。

最後に、当機構に対するご要望をお聞かせください。

第三者を受審した学校間の情報の場を作っていただけるとありがたいです。
悩みや更なる取組みのしかたなど、より活かすことができるかもしれませんので、ご検討ください。

事務局長からのコメント

私が専門学校ではじめてプログラミングの授業を持ったのは1983年のことなので、それから35年、何らかの形で専門学校の仕事をしていますが、「横のつながり」が薄いと思っています。
ぜひ、当機構をつながりの場として活用していただけるように努めていきたいと思います。
貴重なご意見をありがとうございました。